相変わらず胃管に残滓があり血液が混じっており、母乳に対するアレルギーが疑われました。
血液検査でのigEも高い値を出していました。
アレルギーを起こしている時に血中のigE抗体の量が上がる、という特性があるのです。
便中好酸球の値が上がっていることも確認されました。
こちらは便の中に含まれる好酸球の量を調べる、という検査です。次男くん、幸いにして鎖肛はなかったので、お尻の方からうんちを出せていたのです。
え?ストマは?
はい、ですよね。
私も当時は次から次へと繰り出される未知の医療行為についていくのがやっとで、ストマ=人工肛門と思ってました。次男くんの場合は繋いだばかりの未成熟な腸管細胞に負荷をかけないためのルート維持的ストマだったんです。そういう使い方もあるんですね。
せっかく繋いでもらった腸の直径が合わないことにより、接合部が破裂してしまったので、未開通で未成熟だった部分をすこーしずつ成熟させるため、間に一回ストマを挟んで、自分で消化したものを少しずつ注腸することによって育てる、というイメージです。再び私のイラストを載せますが、こういう感じで....ホースをぶった斬った断面がお腹の外に出ているという感じでした。(ぷりぷりとした梅干しみたいで可愛かったですw)
ウンチはお尻から自力で出していました。
当然必要十分な栄養が腸からとれていないことになるので、命綱としてCVポートと高濃度栄養の輸液が必要だったわけです。
再生するかどうかギリギリの長さの腸でしたが、生き続けるために、自力で栄養を吸収できるようになってもらいたい。
次男くんの身体の中で何が起こっているのか、先生たちも手探りで方法を考えてくださっていて、NICUに面会に行くと、「こういう値が出ているので、こうしてみたいと思います」、と、毎日微調整、微修正の治療方針を提案してくださっていました。
35wと8週間も早産児だったにもかかわらず2500gのラインを超えて生まれてきてくれた次男くんですが、生まれてから3週間目まで、どんどん体重が減っていっていました。血液中の様々な値が異常値を叩き出しているので、肝心の腎機能の評価もできていません。クレアチニン(腎機能を評価する物質の一つです。また後日詳しく書こうと思います。)の値は注視されていて、透析をするかどうか、のギリギリの値で頑張っていました。
オムツにいっぱいおしっこをしてくれていたので、このまま腸=栄養の確保の治療を今は最優先しましょう、ということになりました。
そういえば、新生児気胸もあって、肺に穴も空いていたんですが、自発呼吸もできてるし、もうこうなってくると多少の穴は塞がるでしょ!と放置です。
腸の破裂、赤ちゃんの唯一の栄養源母乳へのアレルギー、と次々起きる問題に、私も気胸のことはすっかり忘れてました。
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