生後2日で腸形成手術を受け、1週間後に繋いだ腸が破裂した次男。
(うん、文字に起こすとなかなかの破壊力ですね😅)
術後1週間で繋いだ腸が破裂し、再手術となりました。
小腸破裂の話
その1はこちら→
その3はこちら→
開腹してみたところ術後1週間で腸の活動が充分でないことを目視できたため、
人工肛門(ストーマ、ストマ)を作ることにになりました。
腸が動いていないと排便できないため、また腸が破裂する可能性があるそうです。
また、運動の不足と栄養の吸収のバランスが悪いと、内容物がいつまでも小腸に滞留してしまい、腸炎の要因となること、次男の場合腸が未成熟の細胞の固まりで生まれてしまっているので、腸炎を繰り返していると壊死性腸炎などに繋がる可能性が高かったのです。
世の中に設置されているオストメイトトイレ(誰でもトイレなどの名称で、トイレの中に手洗いの流しとは別にシャワー付きの洗い桶のあるトイレです。)などで、人工肛門や人工膀胱で生活されている方がいるのは知っていました。しかし例えば人工呼吸器や人工心肺、ペースメーカーなど、何かすごいハイテクなもので管理されているのだ、とぼんやりとそういう先入観を持ってしまっていました。
人工肛門は自分の腸をプツっと切って体の外に引っ張ってきて皮膚に縫い止めたものです。術式説明を聞いたとき、え?腸?外に出すの?まんま?まじ?お外とつながっちゃうわけですか?と思いました。はい、すみません。お外とつながっちゃうんです....。
大腸癌など排便機能に回復の見込めない疾患がある場合、永久的ストマと言って、前述の通り、腸の終わりが肛門の代わりにお腹の外に出てきているイメージですが、次男の場合、腸が機能しないのか、未成熟なだけなのか、経過をみてみないとまだわかりません。治療のための一時的(将来閉じる)ストマになることを見越して、切った管の切り口を8の字のような形に二本、体の外に引っ張ってきました。一度パウチ(ストマのそとに貼る袋)のなかに出てきた内容物をもう一度反対側のストマにシリンジで注腸し、大腸の成長も促していくのです。
【先生が描いてくれた図です。
赤ちゃんの体は小さいので開腹しても術野が確保できず、お腹を切った上に脇腹から腹腔鏡で器具を通して手術しました、とおっしゃっていました。開腹部位を少しでも小さくすることは身体へのダメージを考えると重要なことだそうです。すごい技術。】
こうすることで、避けて弱くなった腸壁に圧力をかけずに、かつ一度出た腸の内容物を再び戻すことによって大腸側も使っていくことになるので、大腸側の成長も促していける、という作戦です。
生物の身体というのはよくできていて、とにかく滞りなく使うことがとても大切なんですね。一度使うのをやめてしまうと、機能を回復することがとても難しかったり、時に不可能になってしまう。
こうしてできたストマですが、このストマがまたなかなかお世話のやけるやつでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿