破水ー2日間の陣痛地獄を耐えぬけ2

2020年5月2日土曜日

出産

t f B! P L
続きです。

前の話はこちら。→その1


日中、不要と思われる感染症防止坐剤を挿入されて思わずいきんでしまったその夜、破水がおきました。高位破水なのか、ザパッといかず、チョロチョロと漏れています。
35wでは早産です。胎児にハイリスクがあることもわかっているので、ナースステーションに緊張が走りました。


(高位破水...赤ちゃんは子宮の中でさらに膜に包まれた状態で成長します。期が熟すと自然とこの膜が破れ、破水となります。子宮内の高い位置で膜が破れた場合、伝い漏れのように破水します。)


消灯後の出来事だったので、そこから急に内診や点滴などの処置が始まり、同室の他のお母さんたちには申し訳なかったです。MFICUで過ごしていて、夜中にこういう緊急の何かがあると、眠れませんし、ここに入院されている方は皆リスクの高い方なので明日は我が身とドキドキしてしまうのです。特に初産の方はお産自体が初めてなので、すごく不安に思われることと思います。


当直の医師が来て、ベッドの上で内診しました。

医師「annさん、破水だね、お腹痛いとか張ってるとかはない?」

ann「今のところないです。」

医師「本当なら破水してたら感染症リスクを回避するために、もう即緊急帝王切開なんです。でもannさんの場合、赤ちゃんに病気があることがわかっていて、赤ちゃんのためにチーム医療が組まれていますよね。それが、今金曜の夜で、このタイミングで手術しちゃうと、当直の人たちだけで対処しないといけないから、今までの経緯とか検査結果とか起きうる出来事とかを把握した上での対処はできないと思うんです。どちらにしてもリスクはあるんですけど、ここは病院で随時様子を見て行けるので、今は感染症のリスクよりも、産後の赤ちゃんのケアのリスクの方が大きいと判断して、できれば月曜にスタッフチームが揃うことを確認してから手術としたいです。」

ann「わかりました。」


医師「それでね、感染症予防のために抗生剤の点滴と、あと破水すると陣痛が来ちゃうから張り止めの点滴を今から流します。月曜まで、トイレ以外は絶対安静でベッドから動かないでくだい。」

ann「はい」

医師「あと、おりものの色の変化を注意して見なけれないけないので、パッドを当ててもらって、それを捨てずに交換する時には看護師に提出してください。おりものが緑になってきたりすると、赤ちゃんがお腹の中で感染症になってるかもしれないので、すぐに教えてください。頑張りましょうね!」

ann「はい」



点滴の用意と薬のオーダーを看護師さんにだしていたので、すぐに持ってきてくれ、その場で即点滴が入りました。NSTもずっとつけっぱなしになります。
(NSTとは子宮の収縮の強さ、間隔を計測する機械です。)



耐久レースの幕開けです。


→その3へ続く



自己紹介

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三児の母、ポッター症候群の赤ちゃんを出産しました。いつか誰かが研究してくださるよう、記録を残します。I'm mom of 3 children. I've given birth a baby with potter sequence. I strongly hope someone and someday to study this disease for all pregnant and baby!

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