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では続きを。
手術時間は2.5時間の予定で、今回は時間通り終わりました。
細切れになった繋いだ腸の内、一番口に近い部分胃のすぐ下のあたりが破裂したとのことでした。そもそも、赤ちゃんが胎内で、飲んだ羊水は肺にも胃にも行き渡り、肺では呼吸する準備を、胃腸では消化の準備を行うのだそうです。それがいわゆる臓器の成熟期と呼ばれる時期。
次男の場合、胃のすぐ下で閉塞が起こっていたので、閉塞箇所の手前側と次側で管の口径がずいぶん違っていたそうなのです。二番目以降の閉塞は全く使われていなかった、未成熟の管の状態だったので、口径に差はなし。
しかし一番目のところまではむしろ羊水の圧がグッとかかって吐き戻しになっていた部分だったので大口径。直径の違う二本の管を大きい方に小さい方を挿入する形で周りを縫い詰めたそうですが、やはりそこに一番負担がかかってしまい破裂したとのこと。
先生が描いてくれた図です。
破裂した箇所を丁寧に縫い合わせました。
最初の手術から1週間が経っていましたが、いまだに便通がなく、残念ながら繫いだ
腸がうまく動いていないことが開腹することにより目視できましたので、腸の成長を待つ間、一時的ストーマ(人工肛門)も造設しました。
手術室から帰ってきた次男はまだ呼吸器がついていてまた一層管だらけでしたが、
うっすらと目を開けており、目には生気が宿っていました。
生まれてから何度も大変な目に合っているのに、この子の眼差しはいつでも生気に満ち溢れていたと思います。
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