二月納期の大きい仕事も無事に納めました。
妊娠当初の予定は五月頭が出産予定日だったので、三月末までは働いて、四月に長男の幼稚園入園、しばらくは新生活で長男が慣れないだろうから、四月中は長男をゆっくり見守り、ゴールデンウィーク中に生まれるかな？というものでしたが、次男の病気が発覚し、二月の仕事を納めて、産休をとることにしました。
ポッター症候群の赤ちゃんは早産の傾向が強いそうです。
たくさんのポッターママのブログを拝読しましたが、滞在28w~35wで早産になっている方が多かったです。私が当時読んだ限りでは正期産で出産になった方はおらず。
次男もきっと早く生まれるだろう、と予測しての仕事の調整でした。
また28wの検診時には臍帯融解の可能性も示唆されており、できる限り早く管理入院ということになったので、仕事を早く切り上げておいてよかったです。
2/26にMRIを撮影しました。31w5dです。
これで腎臓があるのか、ないのかはっきりする、と思いました。
この日は撮影のみで診察はなかったのですが、技師の方に腎臓ありますか？と聞いてしまいました。次回先生からお話がありますので、私の方ではなんともお答えできません、と言われてしまいました。ちなみに妊娠中のMRI検査の赤ちゃんへの安全性を証明する論文が発表されたそうです。
妊娠中のMRI検査の安全性
3/5 Sセンターでの5回目の検診です。この日は男性医師と女性医師、両医師が診察室にいました。MRIの結果を告げられます。
男性医師「MRIの結果なんですが、右腎臓ありました。左腎臓はよく写ってないんですが、ひょっとしたらこれ左もあるかなぁ、という感じで。膀胱はしっかりあって、おしっこも溜まっていますから、少なくとも右の腎臓は機能していますね。」
女性の医師が少しニヤリ、としたような気がしました。にこり、かな？
ここまでの検査で腎臓がある、機能している、とはっきり言っていたのは彼女だけでしたから。
夫もドヤ顔をしていたと思います。最初からずっと、腎臓はある、機能している、となんの根拠もなく言い続けてきたので。
男性医師「けど、もう一つはっきりした問題があります。消化管の閉塞ですけど、かなり上の方ではっきりと、詰まっているのが見えます。下の方でも、詰まってます。明確に何箇所とは言えないんですが、複数箇所にわたる重篤な閉塞で、生まれてすぐに腸をつなげる手術をする必要がある、と予見されます。」
私「肺に関してはどうなんでしょう？ポッターの場合、生まれて自発呼吸ができるかどうかが一つ運命の分かれ道、と認識しているんですが。」
女性医師「おっしゃる通りですが、現段階では肺は大きさのことしかわからないんです。機能についてはこれは腎臓についてもそうなんですが、生まれてみないとわからない。」
男性医師「でもいまね、羊水ほとんど標準量なんですよ。これおしっこだけじゃなくて、たぶん閉塞してるせいで飲んだ分を全部吐き戻してて、そのおかげもあって十分な羊水量になってきてるんじゃないかな。と思ってるんです。赤ちゃんの大きさも週数よりちょっと大きいくらいだし、これ、呼吸いけるんじゃないかな、って期待しています。」
すごい展開です。
夫「あのまとめると、すごいラッキーなパターンでは呼吸できて、腎臓も膀胱もあって機能も満たしていて、腸閉塞の手術だけ受ければ生きられる、っていうのが一番良くて、悪いパターンだと、呼吸も苦しい、腎臓も機能が足りないってことになると思うんですけど、腎臓の場合、生まれてすぐに透析や移植っていうのはできるんですか？」
男性医師「詳しい話は生まれてから、小児腎臓科で聞くことになると思いますけど、新生児に腎移植はできないです。お父さんやお母さんの腎臓をあげる生体間移植をするなら、赤ちゃんの体がある程度大きくならないと物理的に腎臓が収まらないから。新生児の血液透析はほぼ不可能です。一応うちにも機材はあるんですけど、稼動させても繊細すぎて、通いでできるレベルじゃないのでその間ずっと透析機に繋がれたまま入院で、それで腎臓移植できる大きさまでもたすというのは現実的じゃない。腎臓が、腹膜透析でいけるレベルだったらいいな、という感じですね。」
私たち「わかりました」
男性医師「こうなると一刻も早く、できれば今日にでも管理入院していただきたいんですが、どうですか？」
私「長男の保育園の慣らし保育と四月から通う幼稚園の手続類が来週ありまして、それらを全部やってから入院します。来週末の金曜、3／16からの予約としてください。もちろん、何か異常があれば全部ほっぽってすぐ来ますので。」
（緊急一時がもう少し早く取れていればこの日すぐ入院できたのになぁ、と今でも思います。）
結論
腎臓はありました。
でも31wにMRIで撮影して確認できたレベルです。
今までの記事で22wという法的な線引き、エコーという機材のみでの判断に疑問を投げかけてきましたが、この日、腎臓はあった、確定した、という高揚感と共に、とても複雑な気持ちがしたことを忘れません。
22週の壁ー赤ちゃんとの"合法的な"さようなら1
22週の壁ー赤ちゃんとの"合法的な"さようなら２
2/1 Sセンター検診3回目ー腎臓がやっぱり見えない
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